ウランバートル港C2岸壁

ウランバートルは内陸だろ!いい加減にしろ!という人はAISでその辺の船の船籍港を片っ端から調べろ

T字橋のすゝめ

橋といえば、一般的には2点間を繋ぐもの。

ただし、世の中には3点を結ぶ橋というのが存在します。それがT字橋。

非常に珍しい存在ではありますが国内でも十数個は確認しています。

t.co

というわけで私が個人的に作成したT字橋のマップがこちら。T字とは言いながらも実はY字が含まれています(三吉橋など)。

実際にはまだ自分も行けてない場所が大半なのですが、それは今後訪問してから紹介していこうかと。駅から遠い場所がちょこちょこあるので時間はかかるのが難点ですね。

そんなわけで私が現在訪問済みなのが

相生橋(広島県広島市)

・三ツ合橋(徳島県徳島市)

・三又橋(大分県宇佐市)

の3つ。T字橋オタク名乗っておきながらこんだけなんですねぇ…

相生橋はまぁ皆さん知ってるでしょう。原爆投下目標になったあの橋です。投下目標に選ばれるほどT字橋は橋として特徴的なわけです。

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T字橋の撮影、地上からだとT字とわかる写真を撮るのが非常に難しいんですねこれが。ドローンでもあれば別なんですがジャップランドでは市街地だと制限が多い。

お次は徳島にある三ツ合橋。JR佐古駅から歩いていけます。

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新町川助任川オーソドックスなT字橋ですが、南田宮~中前川区間が曲線を描いているため「)―」のような形状になっています。

アクセスもしやすい・シンプルな姿なので初心者向けT字橋です。

 

最後にイチオシのT字橋をご紹介。それがこちら、「三又橋」!

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なんと、沈下橋のT字橋。おそらく唯一の存在でしょう。佐伯市番匠川水系久留須川にもT字橋があるという記述がWikipediaなどに見受けられますが、おそらくこれは「三股橋」をT字の意味の三股と誤解した記述と思われます。(三股は地名)もっともこちらの三又橋の三又も地名になっているのですが、こちらは見ての通り正真正銘のT字です。

駅館川津房川の分岐部に架かっており、三又・上拝田・新洞を結んでいます。

もちろん分岐部を車で曲がるのは無理です。そもそもその先に車道はありません。場所は宇佐別府道路の院内ICからすぐで、車でのアクセスは容易です。ただし付近で駐車場はないので車を停めるにはこの橋を渡る必要があります。沈下橋超怖いです。

ちなみに大分県内では沈下橋のことを沈み橋と呼称します。

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国道から降りる道はこのような狭い急坂なのでここで駐車はやめたほうがいいでしょう。

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見事なT字です。この写真は脇にあったひん曲がって今にも折れそうな梯子のような何かを片手で掴んで撮りました。良い子は真似しないように。

見ての通り景観も素晴らしい場所なのでオススメです。

公共交通でのアクセスはJR中津駅から安心院(あじむ)行きの大分交通(1日7~5本です)で三又川で下車。ちなみに豊州鉄道→大分交通豊州線の三又川駅があった場所のようです。

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のどかな風景に架かるT字橋、絵になりますねぇ

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すぐ近くには県指定有形文化財に指定されている五連アーチの石橋「鳥居橋」もあります。大正5年製で、その美しい姿は「石橋の貴婦人」と呼ばれています。訪れた際はぜひどうぞ。

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貴婦人と呼ばれるだけあってなるほど美しいですね。

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周りには小さな竹林が広がっています。

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鳥居橋ごしに見た三又橋。ここからだとT字がわかりませんね。すぐ上流側に新橋が架けられておりそちらから橋を眺めることができます。

宇佐市は75もの石橋が存在する、石橋の町なんです。

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橋の手前から。三又橋はただでさえ渡りづらい沈下橋なのですが、よりによって両詰が急坂+急カーブなので特に車で渡るのは怖い橋です。車で訪問する際はお気を付けください。

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橋から眺めた駅館川の風景。右の山は和尚山です。

他に山間部にあるT字橋は山形県の弘法物見橋があります。こちらも訪問は大変そうです。

 

今回はT字橋を紹介しましたが、T字だけでなく橋というのは魅力的なものです。1つとして同じ橋は存在しません。いくつか紹介しましょう。

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第二音戸大橋(広島県呉市)。石崎汽船/瀬戸内海汽船のフェリーから眺められます。深田サルベージ建設の起重機船「武蔵」が架橋したことで有名です。橋をまるごと釣り上げてるんですよ、すごいでしょう。気になる方は調べてみて下さい。奥の橋は音戸大橋

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東京ゲートブリッジ(東京都江東区)。レインボーブリッジと比べると通る機会はあまりないですが特徴的な上下トラスが魅力。この橋も架橋に武蔵が活躍しています。羽田のRWY22に着陸する飛行機から空撮。RWY22アプローチはマリンスタジアムやディズニーなどが空撮できるので結構楽しいです。

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興産大橋(山口県宇部市)。宇部で興産といえばピンと来る人も多いでしょう、宇部興産専用道路の橋です。つまりこのクソデカい橋、私道なんですね。あの萩森物流(宇部市)と新川物流(美祢市)のダブルトレーラーが行き交っている橋です。

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参考までに萩森物流のケンワースT604。宇部興産専用道路もいろいろ紹介したいですが橋の話題から外れるのでまた今度。というか工場周辺の区間でしか撮れてないんですよね。

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若戸大橋(北九州市若松区戸畑区)。実は建設から56年も経った橋で、日本の長大橋の始まりと言われています。12月から無料化されます。

まだ細々と走っている若戸渡船とのツーショットがおすすめ。橋の開業とともに渡船が廃止される例は数多いですが、ここはうまく共存していますね。橋と渡船の共存といえば富山県新湊大橋富山県営渡船があります。

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中朝友誼橋(中国/遼寧省丹東市~朝鮮/平安北道新義州市)。中国と朝鮮を結ぶ国際橋です。道路と鉄道の併用橋で、平壌への国際列車もこの橋を通ります。

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その隣にある鴨緑橋大橋。朝鮮戦争時に国連軍に爆撃されて朝鮮側がなくなっており、現在は史跡として整備されています。

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歴史的にも重要なこの橋ですが、構造的にもこの橋は注目すべき点があり、それがここ。この橋は元々旋回式可動橋だったのです。日本だと羽田可動橋などが有名ですね。

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みんな大好き旭沢橋梁(北海道夕張市)。すでにシューパロダム完成に伴い水没してしまいましたが、まだ渇水時には見ることができます。珍しいトラスドガーダー式を採用しており見慣れたトラス橋を逆さにしたような姿が特徴的です。

 

とりあえずはこんなもんでいいでしょう。魅力的な橋はまだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの橋を見つけてみてください。

 

まずはT字橋からどうぞ!